この記事はこんな方におすすめです
・未経験からWebデザイナーになりたいと考えている方
・Webデザイナー未経験者向けの職務経歴書の書き方を知りたい方
この記事では、未経験からWebデザイナーを目指す方向けに職務経歴書の書き方とポイントについて解説します。
先に厳しい現実をお伝えしておくと、未経験者というだけで書類選考の通過率はかなり低いです。
だからこそ、職務経歴書で的確なアピールをしていくことが大切です。
- すぐに使える職務経歴書のフォーマット
- 採用担当者がみる職務経歴書のチェックポイント
これらを記事でまとめています。最後までぜひご覧下さい。
この記事は実際に未経験からWebデザイナーへ転職した筆者の体験談を元に執筆しています
【Webデザイナー未経験者向け】職務経歴書フォーマット
Webデザイナー未経験であれば「職務経歴書をどのように書いていいかわからない」
そんな方も多くいらっしゃることでしょう。
今回は未経験者がすぐに使える職務経歴書のフォーマットを用意しました。
以下よりダウンロードしてください。
そして、職務経歴書に書く内容は以下7つです。
- 職務要約
- 志望動機
- 活かせる経験や知識・技術
- 資格
- 職務経歴
- 自己PR
- 今後について
順番に要点を解説します。
職務要約
職務要約のポイント
- 長くなり過ぎないように文量に気をつける
- 経験職が多い場合は記載するものを選ぶ
前職やこれまで携わった業務について説明しましょう。
詳しい業務内容はあとの「職務経歴」で記載するため、おおまかな概要だけを書くのがポイントです。
たとえるなら、漫画のあらすじを書くイメージで。
また、経験職が多い方はWebデザイナーに関連がありそうなものだけをピックアップするとよいでしょう。
たとえば、広告業・印刷業、システムエンジニアやプログラマーはWebデザイナーと親和性が高いです。
職務要約の記載例
○○大学を卒業後、株式会社○○に入社しシステムエンジニアとして従事してきました。
業務内容としては、一般企業様向けの勤怠管理システムの構築から納入、ビデオ会議システムの開発を行なってきました。
また、学生時代に趣味で行なっていたWebデザインを現在は独学で学習しています。
システムエンジニアの経験から学んだ顧客要望の実現能力を生かし、Webデザイナーとして活躍したいと考えます。
志望動機
志望動機のポイント
- 会社ごとに志望動機を考えて記載する
- Webデザインを知った・興味をもったきかっけを記載するとなおよい
Webデザイナー未経験の人が手軽に出来て書類選考率をあげるのが志望動機を書くことです。
ちなみに、職務経歴書に志望動機の記載は必須ではありません。
だからこそ、志望動機を書くことで他の応募者より目立った効果的なアピールにつながります。
手間ですが、1社ずつ考えて志望動機を書きましょう。
また、未経験の人はWebデザインに興味をもったきっかけなどの背景・過程も記載しておくとよりよいです。
志望動機の後半では
- 応募企業のどのような点に魅力を感じているか
- 自身が入社した際、どのような点で貢献できるか
を書いておくとベストです。
志望動機の記載例
Webデザインは学生時代から趣味の範囲で行なっており、就職後もその魅力を忘れられず、独学で学習を続けていました。
日に日に仕事の中でWebデザインに関わりたいという思いが強くなり、Webデザイナーを目指す決意を致しました。
貴社は数あるWeb制作会社の中でも、とくにお客様と近い距離で業務を行なっていると考えます。
システムエンジニアとして従事し培った私の顧客折衝能力やヒアリング能力、顧客要望実現能力を活かせると考え、志望しました。
これらの能力を存分に発揮し、デザイン・コーディングだけではなく、お客様との信頼関係構築においても貴社に貢献します。
活かせる経験や知識・技術
活かせる経験や知識・技術のポイント
- Webデザイナーと関わりある経験やスキルだけをピックアップする
- 汎用性がある経験やスキルがおすすめ
ポイントは、経験や知識・スキルをざっくばらんに書くのではなく、Webデザイナーと関わりあるものだけを選ぶことです。
たとえば、Webデザイナーを志望するのに「採用担当者としての経験」が書かれていた場合、どうでしょう。
どうにも活かしにくい経験ですよね。
一方、「営業の経験」なんかはアピールしやすい経験です。
活かせるスキルとしては「営業で培ったコミュニケーション能力」がよいでしょう。
そして、Webデザイナーはディレクターの指示で制作することが通常ですから、そういった場でコミュニケーション能力が活きるわけです。
Webデザイナー未経験であれば、直接関わりあるスキルは持っていないことが多いでしょう。
そこで、さきほどあげたコミュニケーション能力のように汎用的なスキルを記載しておくのがおすすめです。
また、使用可能ツールや得意な言語も書けるとよいですよ。
活かせる経験や知識・技術の記載例
【得意分野・スキル】
・一般企業向けWebシステムの開発、運用
・顧客折衝能力
・工程管理
・プログラミング
・Webデザイン
【使用可能ツール・言語】
・Ofiice(Word、Excel、PowerPoint) ○年
・Dreamweaver,Illustrator,Photoshop ○年
・HTML、CSS、Javascript、PHP ○年
・Java ○年
資格
資格のポイント
- 自動車免許を記載する
- 資格が多い場合はWebデザインと親和性が高いものを選ぶ
未経験職を志望する場合、「まずは資格からとろう!」と意気込む人をよくみます。
しかし、資格が採用の決め手になることはまずありません。あくまで追加のアピール素材です。
ですので、自動車免許だけの記載でもOK!
また、業務内で車を使う会社もありますから、自動車免許は書いておくのが基本です。
ただし、自動車免許の正式名称は「普通自動車第一種運転免許」です。
略して書かないように注意しましょう。
また、取得した資格が多い方は、スキルと同じでWebデザイナーと関わりあるものだけを書きましょう。
- ウェブデザイン技能検定
- 基本情報技術者
- その他情報系の資格
(情報セキュリティマネジメント、データベーススペシャリスト等)
このあたりの資格は採用担当者によっては目に止まるのでおすすめです。
とくに、僕自身も持っている基本情報技術者は評価されやすかったです。
「基本情報技術者に挑戦したい」という方は以下の記事を参考にしてください。
参考書にそってコツコツ勉強すれば誰でも取得できます。
-
【2023年版】1ヶ月で合格できる基本情報技術者のおすすめ参考書5冊!
続きを見る
資格の記載例
・普通自動車第一種運転免許(20XX年○月取得)
・基本情報技術者(20XX年○月取得)
・ウェブデザイン技能検定2級(20XX年○月取得)
職務経歴
職務経歴のポイント
- 複数社の経験がある人はわけて記載する
- 担当業務だけではなく成果や実績も記載する
職務経歴では、携わった業務・実績を会社ごとに記載します。
務めた会社はすべて書くのが基本ですが、
- 職歴が多い
- 在籍期間が短く担当業務がほとんどない
といったケースは、省略しても大丈夫です。
職務経歴の書き方はさまざまですが、
- 業務内容
- 概要
- 役割・担当業務
- 成果・実績
と4つに分割して書くと見やすく好印象ですよ。
そして、この4つに分割する書き方はどんな職務経験でも使えるため、使い勝手がとてもよいです。
また、職務経歴は普通に書くと文が長くなりがち。
そのため、一工夫もうける必要があります。
字がびっしりで読むのがイヤになるような職務経歴にならないように注意しましょう。
また、成果・実績はできるだけ数字で表すとよいですよ。
たとえば、「○○を工夫をしたことで、売り上げが前年比+20%になりました」という具合です。
売り上げや業務時間削減は数字をからめやすいので、率先して取り入れてみましょう。
職務経歴の記載例
勤務先 : 株式会社○○ (勤務期間 : 20XX年○月~現在)
◆事業内容 : 情報サービス業
◆資本金 : ○○○○万円 ◆従業員数 : ○○名(20XX年○月○日時点)
□20XX年○月〜200XX年○月 株式会社○○
期間 | 業務内容 |
20XX年○月 〜 20XX年○月 |
【内容】 一般企業向け勤怠管理システムの開発 |
【概要】 勤怠管理システムのパッケージ開発業務に携わりました |
|
【役割・担当業務】 ・要件定義 ・設計 ・単体テスト、結合テスト |
|
【成果・実績】 ・外注業者に依頼し、社内ではきっちりと役割分担できたため、納期より2ヶ月早く納入することができました ・可能な限りフレームワークを使用する等、業務効率化を図りました。結果、予想利益よりも+500万円の実績を出しました |
自己PR
自己PRのポイント
- Webデザイナーと関わりある点のみアピールする
- 項目ごとにわけて見やすくする
未経験の人が応募するにあたり、とくに重要となるのが自己PRです。
Webデザイナーとして生かせる長所やスキルを洗い出し、簡潔にまとめましょう。
自己PRも職務経歴と同様、つい長くなりがち。
職務経歴書を読む側のことを考え、できるだけ短く簡潔にまとめましょう。
- 項目ごとにわける
- 1項目200字以内にまとめる
これらを意識するだけで、自己PRはグッと綺麗にまとまります。ぜひ実践して下さい。
自己PRの記載例
理系出身かつこれまでのシステムエンジニアの経験から、論理的思考が得意です。また、Webにおいての
好奇心・向上心は誰にも負けません。下記に一例ですが、実例を記します。
□論理的思考能力
システムエンジニアとして業務に携わることで論理的思考能力を身に着けました。具体的には、プログラミン
グとお客様への論理的な提案が得意です。論理に基づいたコーディングを行うことで貢献します。
□業務スピード
業務スピードにおいては誰にも負けない自信があります。
システムエンジニアとして従事した際は、率先して業務改善を行ってきました。
多忙な制作現場でもこれまでに培った業務スピードを発揮し、売り上げ向上を目指します。
□対人折衝能力
お客様からヒアリングを行う・仕様変更の打ち合わせ等、業務の中で折衝能力を磨いてきました。
とくに、お客様へよりよい提案をするのが得意です。
社内はもちろん社外でも信頼関係を築き、貢献します。
今後について
未経験の人はWebデザインに対する意欲をよりアピールするために、最後にまとめの言葉を入れておくとよいでしょう。
僕の場合、以下のような文章を入れていました。参考にして下さい。
◆これからと今後について
副業や独学などのWEB業界での経験を通して、自分で考え、作り上げたものが形となり成果として貢献できることに非常にやりがいと魅力を感じております。
業界は異なりますが、【WEBへの深い興味関心】、【対人折衝能力】、【業務スピード】で貴社に貢献できると考えております。
是非、面接の機会をいただければと思います。
何卒よろしくお願いいたします
職務経歴書はだれが書いても長くなりがちです。
そのため、採用担当者が読んでいる間に前半の内容を忘れることはよくあります。
ですから、最後に一番伝えたいことを書いておくことで、読み手に訴えかけるわけですね。
書類選考率の底上げに役立ちますので、「今後について」はぜひ考えてみましょう。
採用担当者はココをみる!職務経歴書のチェックポイント
採用担当者が職務経歴書をみるにあたり、チェックするポイントは決まっています。
そのポイントが事前にわかっていれば、対策は簡単ですよね。
以下の項目が自身の職務経歴書から読み取れるかどうか、セルフチェックしてみましょう。
- なぜWebデザインをやろうと思ったのか
- 会社で活躍できるスキルセットを持っているか
- Webに対する熱意・やる気はどうか
なぜWebデザインをやろうと思ったのか
「なぜWebデザインをやろうと思ったの?」
「営業職からなぜ急にWebデザイン?きっかけは?」
そんな質問は面接でほぼ必ずされますから、あらかじめ職務経歴書に書いておくのがおすすめです。
採用側としては、これまでのキャリアを投げ打ってでもWebデザインをやろうとした動機が知りたい。
また、同じような理由でまた異業種に転職してしまわないか?ということを懸念して、質問してくるわけですね。
僕の場合、以下のような回答をしていました。
私はもともと、サイト運営やブログを趣味でしていました。
その中で「もっと人に見られるサイトにしたい」「デザインにもこだわってオリジナリティを出したい」
そう思ったのがWebデザインに興味を持ったきっかけです。
その後スクールに通い、Webデザインを本格的に学びました。
自分で考えたものが形になり、貢献できる点に大変魅力を感じております。
そういった経緯から今回、Webデザイナーに転職する決意をしました。
ポイントは、転職理由も含めて話すことです。
採用者側の「なぜWebデザインをやりたいの?」という質問の本質は、転職理由が聞きたい。でも直接は聞きづらい。
ということを理解しておきましょう。
さて、職務経歴書においては志望動機の欄で「Webデザインをやろうと思ったきっかけ」に自然な形でふれることができます。
僕の例でいうと
- Webを趣味でやっているうちに興味がわいた
- スクールでWebデザインを学び、仕事にしたいと思った
といったストーリーを交えて、志望動機につなげます。
会社で活躍できるスキルセットを持っているか
未経験者を雇うということは、いわゆるポテンシャル採用ということになります。
ですがポテンシャル採用とはいえ、まったくWebの知識がない人はまず採用されません。
そこで、会社が求めるスキルの最低ラインはクリアしておく必要があるのです。
さらにいうと、最低ラインのスキル+αでなにかあるといいですね。
デザイン・HTML、CSSの基礎を最低ラインとすると
- コミュニケーション能力
- プログラミング経験
- マネージメント経験
など、できるだけ汎用的なスキル。
つまり、どの会社を受けるときでもアピールできるようなスキルが望ましいです。
「汎用的なスキル?そんなの持ってないよ」
という方でも、これまでの職務経験を振り返ってみればぜったいにあります。
未経験という点はどうしてもないですから、それ以外の点でアピールできる自身の売り文句をつくりましょう。
Webに対する熱意・やる気はどうか
未経験というハンディキャップを補うために
「なんとしてでもWebデザインがやりたい」
「Webデザインがとにかく好き!毎日勉強している」
といった熱意・やる気をアピールする必要があります。
とはいえ、口ではなんとでも言えますから、実際に行動したこと・実践していることを伝えるとよいでしょう。
- Webデザインを学ぶためにスクールに通った
- Webデザインの勉強会に参加した
- 毎日自宅で勉強している
そして、これらの行動を自然な形で職務経歴書に入れておきましょう。
たとえば、スクールや勉強会に参加した話は志望動機でふれることができます。
また、自宅で勉強している点は自己PRで書くことができるでしょう。
「やる気だけは一丁前だな」という印象にならないよう、行動をからめながら熱意を伝えるのがポイントです。
まとめ:未経験者は職務経歴書を添削してもらおう
未経験者の職務経歴書というのは、通常とはちょっと違います。
そして、これまでのキャリアや職歴やスキルを洗い出すなど、1人ではなかなかむずかしいこともあります。
ですから、職務経歴書は第三者に添削してもらうのがよいでしょう。
おすすめは就職をサポートしてくれるエージェントサービス。
職務経歴書はもちらん、面接対策や応募する企業探しなど手厚いサポートが受けられますよ。
僕自身もエージェントサービスは利用していましたので、大変おすすめです。
利用は無料ですから、登録だけでもしておくとよいですよ。
以上「未経験Webデザイナー向け!職務経歴書の書き方【すぐ使えるフォーマットあり】」でした!